故人に送る花

私事ではありますがこの度祖父の弔い上げがあり久々に法事の席がありました。ただこういう時も職業病というべきか飾ってあるお花が気になるものでついつい目が行きます。仏花と言えば菊や百合が日持ちする為好まれる傾向にありますが、それでも最高気温が30度に達するような日が続くと生花は殆ど持ちません。しかし頻繁に花を取り替えていては手間もコストも馬鹿にならず、だからといって交換を怠ると自分で花の交換が出来ない故人に何時までも枯れた花を飾っておくのは気がひけます。そんな時に便利なのが特殊な加工を施したプリザーブドフラワーなのではないかと思いました。


法事とプリザーブドフラワー

お葬式用の花や仏花と違い今回のような故人が亡くなられてからそれなりの歳月が経ってからの法事は特別選んではいけない色やお花はありません。ただやはりとげのある薔薇や臭いの強い花は仏花同様避けたほうが無難だとされています。特に薔薇はプリザーブドフラワー業界ではポピュラーな花なので仏花や法事の花として選ぶ際には注意が必要です。また亡くなれてすぐは基本的に白のお花のみを送る事になっていますが、四十九日後は薄ピンクや水色といった薄い色のお花も飾れるようになります。そして一周忌を過ぎた頃にはクリーム色やピンク等も選択肢に加わってきます。基本的には亡くなられて時間が経つほど白っぽくない花でも用いられるようになるということです。ただ親族や親類からの理解を得ており尚且つ故人の好きだった花を飾ってあげたいという場合には、こういった一般的なルールはそれほど神経質にならなくても良いと聞きます。